エロゲと「二次元系」の本についての考察的ななにか

エロゲー、アダルトゲームと、漫画などの「二次元系」の本についてたかヰの考えたことを書き連ねるなにか

「エロゲー」とはなんぞや

まず、一般的な人に向けた解説として、「そもそもエロゲーとはなんぞや」という話しをしていきます。

 

エロゲー、もう少し固い言い方をすると、アダルトゲーム、というものになります。

こう言われますと、アダルトビデオと語感が似ているため、エロゲーもアダルトビデオのように「性的興奮を導くための性的なゲーム」、くだけた言い方をすると「自慰するためのゲーム」と捉えている方も多いかもしれません。

 

そもそも、アダルトビデオ自体も、多くの人が想像されるような「性行為をメインに据えたビデオ」、「自慰をするためのビデオ」という認識が、実は異なっていることを知ってもらわなくてはいけません。

 

アダルトビデオの「ビデオ」部分とは少し異なりますが、成人映画の中に「日活ロマンポルノ」というものがありました。日活ロマンポルノは成人映画でしたので、もちろん性行為が映像作品中に含まれます。しかし、性行為(まあ実際に性行為はしていないのですが)さえ作品中にシーンとしていれてしまえば自由が効くというメリットがありました。

 

この「自由が効く」という点により、監督や脚本の作家性が強く反映され、ストーリー性の強い作品などが多く生まれました。

 

エロゲー、アダルトゲームも「エロシーンさえいれれば自由にしてよい」という点があり、黎明期には多くのディレクターやライター、原画師、作曲家、プログラマーらクリエイター陣によって、ストーリー性のあるアダルトゲームが多く登場し、その流れは連綿と受け継がれています。

 

つまり、エロゲーとは「自慰をするためのゲーム」だけではないということです。もちろん、ユーザー、プレイヤーを性的に興奮させ、自慰行為を補助するゲームもあります。ジャンルとしては「抜きゲー」と呼ばれるものです。

 

直近で発売されるものですと、2018年1月26日発売予定の『妹ぱらだいす!3 ~お兄ちゃんと5人の妹のすご~く!エッチしまくりな毎日~」』がいわゆる「抜きゲー」にあたります。

 

また、ストーリー性の強い作品も多く存在します。エロゲーでは、このストーリー性をより強く重視したゲームの中でも、「プレイヤーを感動させ、思わず涙が溢れてしまう」ようなゲームジャンルがあります。このジャンルを特に「泣きゲー」と呼びます。

もちろん、感動させる以外の、プレイヤーにクリエイター陣の思いを伝えるようなタイプのゲームも多くあります。基本、ストーリーを重視したゲームだと考えていただければ大丈夫です。

 

例として、「泣きゲー」の中からは『CLANNAD』をあげます。アニメ化もされましたので知っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。また、FGOで知られる『Fate/Grand Order』の大元となるゲーム、『Fate/stay night』も、ストーリーを重視したゲームといえるでしょう。

 

誤解なきよう言わねばならないのですが、ストーリーを重視していると言っていますが、そもそもエンターテインメント作品でありますので、「キャラクター」も重要です。FGOの例があるように、『Fate/stay night』はストーリーを重視しているゲームのジャンルにあるといえども、キャラクターをおろそかにしているわけではないのです。

 

最後に、ストーリー重視のものがあるならば、キャラクターにスキルを振ったジャンルもあるのではないかという話です。キャラクターを重視したゲームを、「キャラゲー」などと呼びます。

 

キャラゲー」自体は本来、キャラクターくらいしか可愛くない(=ストーリーはいまいち)という意味を含んだ蔑称に近いニュアンスを含むこともあるのですが、ここでは「キャラクターを重視したゲーム」として扱います。

 

例としては、『ましろ色シンフォニー』などがあげられます。

 

これらゲームはすべて「エロゲー」に区分され、性行為の描写が含まれています。しかし、性行為描写が含まれているといっても、そのさじ加減はジャンル、ひいてはタイトルごとに異なります。「抜きゲー」は目的からして性行為中心ですし、「泣きゲー」に関しては、「エロシーンはおまけ」などと言われることもございます。

 

さて、3ジャンルに区分しました。この3ジャンルなのですが、絶対的な基準があるわけではありません。特に、ストーリー重視のゲームとキャラクター重視のゲームの区別は非常に難しいです。ストーリーというものの評価は大きく個々人に左右されるためです。これがマジョリティ・マイノリティに別れるほど評価が異なればまだ区別しやすいです。しかし、ちょうど「これはストーリー重視だ」「いや、キャラクター重視だ」という2勢力が拮抗していますと、大変区別が困難になります。

 

例をあげると、サガプラネッツの春夏秋冬4部作と呼ばれるゲームがあります。『ナツユメナギサ』『キサラギGOLD STAR』『はつゆきさくら』『カルマルカ*サークル』の4作品です。

 

というのも、『キサラギGOLD STAR』『カルマルカ*サークル』はストーリーが他の2作品に比べるとどうしても見劣りするという評価が多いため、「キャラクター重視のゲーム」と区別ができます。しかし、『ナツユメナギサ』『はつゆきさくら』はキャラクターもさることながら、ストーリーも優れており(筆者はあんまり『ナツユメナギサ』のラストが好きではありませんが)、ストーリー重視と呼べなくもありません。

 

結局、この「ストーリー重視か」「キャラクター重視か」というものは区別が難しいものなのです。私としましては、プレイして1ヶ月後にタイトルを思い出し、その作品の何が印象に残っているかがわかりやすいかと思います。ストーリーを中心に思い出したならばストーリー重視、キャラクターの名前や性格、そこから派生する日常のイベントが思い出されるならばキャラクター重視といえると考えています。

 

話を「エロゲーとはなんぞや」に戻しますと、定義としては、「性行為の描写を含んだゲーム」というのが正しいかと思います。しかし、ここまでお読みになっていただければ分かるように、エロゲーとは性行為さえ含んでいればなんでもありなゲームジャンルであり、場合によっては定義にはいっている性行為描写がおまけだなんてものもある、多様性に富んだものです。

 

エロゲーが好きな私としましては、それこそ「パソコン上で展開される総合芸術」だとか、「現代のオペラ」だとか思っちゃうのですが、まあ、そのことはおいておきまして。

 

ともかく、「自慰をするためのビデオ」が多くを占めるアダルトビデオと異なることを覚えて欲しいです。

 

最後に、僕の好きなエロゲーの中のセリフを置いて〆といたします。

 

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画像参考:『幼なじみは大統領 My girlfriend is the PRESIDENT.』桜濱雪乃ルートより

 

おまけ:エロゲー紹介 『幼なじみは大統領 My girlfriend is the PRESIDENT.』

 

ALcotが2009年10月30日に発売したPCアダルトゲーム。タイトルから分かるように、幼なじみの女の子が大統領になる。何を言っているか分からないかもしれないが、分かって欲しい。

ファンからは「バカゲー」などと呼ばれている。というのも、シナリオ中におけるギャグの比率が高いことのほか、タイトルがタイトルなため、ヒロインの名前も当時の各国首脳をもじったもの。スタッフの頭がおかしい。

 

たとえば、桜濱雪乃(おうはま ゆきの)は「オバマ」であり、イリーナ・ウラジーミロヴナ・プチナは「ウラジミール・プーチン」であり、主人公にいたっては本堂 純一郎、「小泉純一郎」である。つまり、名前だけみると小泉元総理がオバマ前大統領を攻略してえっちなことをするという国際問題な文になる。名前だけだから安心するように。

 

筆者は発売当時18歳未満であり、リアルタイムでこのお祭り騒ぎについていけなかったことが悔やまれる(筆者のエロゲープレイ履歴はもちろん18歳以上かつ高校生卒業後にはじまっているため、安心してほしい。知識として語れるのはコンシューマー版としてPSPに移植されたものも多いため)。

本編はオバマ前大統領退任前にフルコンプしたが、ファンディスクのほうはまだクリアしていないため、時の流れを感じながらのプレイとなるだろう。

 

EDに流れる「アンコール」(歌:真理絵)は屈指の名曲。筆者のカラオケの十八番。OPに流れる「ロケットラブパニック!」は「は~い! みんな、準備はいい?」など、セリフがあるため、歌うときなんか気恥ずかしくなるという欠点を持つ。

 

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サブキャラの森田のキャラが濃く、ネタ性に富んでいるため、スクリーンショットの使い勝手がいい(LINEのスタンプ代わりなど)。